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手間をかける価値のある野菜を丁寧に作りたい

福岡市東区 永田雅一さん(61歳)

今回は、当JAの農産物直売所「愛菜市場」に野菜を出荷している永田さんのインタビューをお届けします。
(令和3年4月取材)

Q)前職は何をしていましたか?また、農業を始めたきっかけを教えてください。

 デザイン系の大学を卒業して36年間、展示会ブースや販売促進ツールのデザイン、百貨店のディスプレイデザインなどの仕事をしていました。昔は家に観葉植物すら置かないような性格だったんですよ。そんな私が就農するきっかけになったのは、福岡市が開いていた「ふくおか農業塾」です。妻に勧められて、2009年度に第1期生として入りました。月に2回、農作業をする中で、土に触れる気持ちよさや大地の力に魅力を感じるようになりました。2年間受講した後、仕事の傍ら週末限定で農業を始めました。2020年の春から、デザインの仕事を後進の育成のみに絞って、本格的に営農を始めたところです。

Q)どのような野菜を育てていますか?

 東区塩浜の25アールほどの畑で、年間20種類以上の野菜を育てています。塩浜地区で昔から生産されている白ネギやサツマイモのほかに、イタリアンレタスやリーフチコリー、唐辛子や豆類など、塩浜の砂地に適した品種を選び、珍しい野菜作りにもチャレンジしています。

Q)農業をするにあたって大切にしていることは何ですか?

永田さん)「手間をかける価値のある野菜を丁寧に作る」という気持ちを大切にしています。そのため、昔から作られている野菜以外にも、この土地に適していて消費者のニーズがある品種があれば、栽培に挑戦しています。今後も愛菜市場やマルシェなどでお客さんと交流して、どのような野菜を作ったらいいか情報を集めていきたいです。

Q)今後の目標や夢を教えてください

 私自身、かつては農業とかけ離れた生活をしていたので、その感覚や経験を活かして、農業未経験者に農業の良さを伝えていきたいです。その一つとして、自分の畑で育てた野菜の収穫体験などを通じて、土に触れる素晴らしさを多くの人に体感してもらう機会を作っていきたいなと思っています。また、野菜の花の写真や農作業の風景などを撮影して、SNSを使って農業の魅力を発信していきたいです。それらの活動が、将来的に野菜作りや農作業の良さを伝える啓蒙活動につながればと思っています。

 「みんなに喜ばれる野菜を作っていきたい」と話す永田さんが愛情を込めて育てた野菜は、農産物直売所「愛菜市場」で購入できます。ぜひ味わってみてください!