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ガーデニング

ミニトマト(ナス科トマト属)

2017年5月 - 土壌医●藤巻久志

 スキー場のゲレンデに初級者・中級者・上級者向けがあるのと同様に、キッチンガーデンにも難易度があります。大玉トマトは上級者向けです。
 トマトの原産地は強日照で乾燥した中南米のアンデス山麓です。日本では弱日照で多湿の梅雨があります。アマチュアでは梅雨を越すのが難しいです。プロの農家でも雨よけやビニールハウスで栽培をして多湿を防ぎます。
 約30年前、国内にミニトマトが流通するようになりました。ミニトマトは大玉トマトと比べ格段に栽培しやすいので、家庭菜園でも普及しました。ミニトマトは初級者・中級者向けで、日当たりと風通しが良ければベランダでも栽培できます。
 トマトの種まきは生育温度の確保が難しい2月なので、暖かくなってから苗を買い求めると良いでしょう。苗の早植えは根付きしにくく、枯れることもあります。地温が上昇する5月に植え付けます。
 トマトの栽培は支柱を立て、人間の背丈まで育てます。茎葉が大きくなるということは、根もそれだけ張らさなければなりません。培養土がたくさん入る10号(30cm)以上の鉢が必要です。
 トマトの栽培で初級者が失敗しやすいのは、水やりと施肥と脇芽かきです。
 水やりが多過ぎると、土の隙間が水で満たされ酸素欠乏になり根が傷み、ひどいと枯れてしまいます。水やりは朝やって夕に土の表面が乾く程度にします。
 肥料が多過ぎると、栄養成長(茎葉が伸びること)がいつまでも続き、生殖成長(花や実が付くこと)が始まらないことがあります。尻腐れなどの生理障害も出やすくなります。追肥は株の様子を見ながら少なめに施します。
 脇芽かきが遅れると、どれが主枝か側枝か分からなくなり、ジャングルのようになってしまいます。風通しが悪くなり、病気も発生しやすくなります。
 真っ赤に完熟したミニトマトを楽しんでください。

藤巻久志(ふじまきひさし) 種苗管理士、土壌医。種苗会社に勤務したキャリアを生かし、土づくりに関して幅広くアドバイスを行う。